ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

オペラとちゃんこ

240330 久しぶりに両国のシアターX(カイ)に行きました。今日は「カヴァレリア・ルスティカーナ」3日公演の中日です。初日とは一部キャストが入れ替わっています。

この劇場の名物シリーズ、「あえて小さなオペラ」には、もうかなり昔から何度もここへ足を運んでいます。なんたって、千円ポッキリでオペラが見られるって、なかなかないですから。

演出をされている大井哲也さんは、毎回主要キャストとしても登場されるのですが、今日は別組で、会場にお姿はありませんでした。一方、指揮をされた高木耀子さんは、練習(20回)も含め、3日間通しで出演、ま、そりゃそうです、この方がいないと始まりません。舞台中央に置かれたスタインウェイに座り、右手に陣取るアンサンブル、そして舞台上のキャスト全員に的確に手を振りながらピアノ演奏ですから、それは相当きつい仕事です。

今日は前から2列目中央に陣取りました。開幕で、すぐにアマチュア合唱団のみなさんが登場、男性は一人だけというのが、少々寂しい気がしましたが。美しいマスカーニのメロディーが流れます。

↑下の段が今日のソロ出演者のみなさんです。会場が小ぶりなので、発声全開だと、結構な”圧”を感じました。ま、それでもきっちり通しで演じていただき、Braviでした。

照明のせいかどうか、出演者のお顔がどう修正しても、このようになったのが残念

終演後は、恒例のアフター・ショーで、出演者と聴衆との懇談のひとときが設けられました。こういうのも、ここ独特のスタイルで、毎回楽しみにしています。

客席にいらした二期会のベテラン、バス・バリトン池田直樹さんが司会から一言を促されて、短めのコメントをされました。出演者たちも大御所を迎えて緊張の表情です。

余韻に浸りながら、向かった先はちゃんこ鍋のお店。すぐ近くにいくつもあるのですが、連れの合唱仲間ご推奨の「巴潟」で、何十年ぶりかで絶品の鍋(塩ヴァージョン)に舌鼓を打ちました。オペラ鑑賞の後に、こうして味の世界に浸れるとは、なんという贅沢でしょうか。