240419
ちょうど1年前、愚亭も第一生命ホールの舞台に立っていたのですが、今回は客席で鑑賞しました。やはり最後列で合唱で歌うのと客席で聴くのとは、かくも違うものと改めてその感を深くした次第です。
声は前にしか飛ばないという普遍の理屈からすれば、これは自明なのですが、もう一つ、この1年でオケも合唱も(団員は入れ替わってはいますが)それなりの進化を遂げているという事実も否めません。
更にもう一つ、今回はサプライズでMo.Heilmannの幼少期からダチ(?)である天下のバス歌手、ルネ・パーペが急遽出演を決めたことです。そのせいで、本来ソロを歌う予定で懸命に練習に励んでいた一部男性団員はほんとに気の毒ではありましたが、聴衆としては本当に嬉しいサプライズ出演でした。
それと1年前には歌っていたのに、ほとんどバスの旋律も歌詞も忘れていることに我ながら驚き、かつ呆れました。全体に、男女比が8:2ぐらいで、男声がほとんど聞こえないこともその一因かもです。いいわけです。
ルネ・パーペは別にして、ソリスト陣も一部入れ替わっていました。プロのソリストとしてはなんと言ってもアルト代表、我らが星 由佳子さん、そしてバスの”ビッグ”こと杉浦隆大さん!!星 由佳子さんは下手側、杉浦隆大さんは上手側の袖近くの椅子でスタンバイ。杉浦さんは隣に天下のパーぺが座っていますから、やはり気になるのか落ち着きがないように見えました。
そのパーペですが、上手の定位置からほとんど動かず、かろうじて、ハイルマンとの二重唱(これも驚きでした。マエストロ自らが二重唱!)や、その後の5重唱(?)の時だけ、中央まで少し移動したぐらいで、目立たないように配慮していたみたいです。
そして、終演ですが、ハイルマン、なかなか動きません。どうやら感涙に咽んでいた様子でした。しばらくしてやっとゆっくりこちらに向き直り、大喝采、スタンディング・オヴェーション!