250410 今朝、急に思い立って上野へ。コロナ禍で、それまで割りに頻繁に行っていた美術館めぐり、コロナ後もぱたっと足が途絶えました。今朝は寝不足もあって、あまり体調はよくなかったので、ちょっと心配でしたが、それほど疲れもせず、じっくりと鑑賞出来ました。今後はもう少し展覧会に足を運ぼうと思った次第です。

この画家の作品は結構好きな方なので、昔からよく見ているはずですが、多分、今回展示の作品の半分も見ていない印象でした。

初期の代表的な作品で、特に左の自画像はずーっと手元に置いていたそうです。彼にとってはやはり記念碑的な作品だったのでしょう。
右の作品は、1918年、この年からガラッと作風が変わった最初の作品と言えるでしょうか。それまでのフォーヴィズム的な大掴みで大胆な塊を並べた作風から一転、こまごまと細部に至るまで描き込んでいます。色調も断然明るくなっています。母方の故郷、カタルーニャでも南、バレンシアに近いモンロッチ(Mont-Roig)の風景です。

オランダを訪れた時に見た中世の作品の絵葉書を買ってきて、それを思いっきりデフォルメした作品で、原画と並べて、やっと構図が判別できるほどで、ピカソもびっくり。

ピカソと言えば、カタルーニャ出身ではありませんが、ごく近くのマラガ生まれですから、まあほぼ同郷でしょうか。ミロの一回り先輩で、終生尊敬していたようです。ミロも後年パリに行きますが、頼ったのはこの同郷のピカソ、作風も大いに影響を受けているのは歴然です。

1940年製作の星空シリーズ3点は圧巻でした。左はそのうちの一つ「明けの明星」。右側は日本画の賛のように絵と詩を融合させる試みをしています。ここはカタツムリ(Escargot), 女(femme), 花(fleur), 星(etoile)とフランス語が書かれています。






全部鑑賞するのに、ほぼ1時間、ほどよい所要時間です。これ以上だと疲れて鑑賞力ががくんと下がりますから。
マチスやピカソもそうですが、総じて長命な画家は時代によりどんどん作風が変わっていくので、その変化を楽しむのも鑑賞の楽しさの一つ。
たまにジョルジョ・デ・キリコやタマラ・ドゥ・レンピッカのように、晩年につまらない作風になってしまう画家もいますが、ミロは間違いなく全時代を通して、輝かしい作品群を残した画家の一人でしたね。
上の画像の一部は公式HPからお借りしました。会期は7月6日まで。昼食前の時間帯はガラガラで狙い目です。

そう言えば・・・以前は第3水曜日、高齢者無料日だったはずですが、いつも間にか、この特典がなくなっていました。高齢者がこれだけ増えたんじゃ、美術館側もショーバイならないという判断なんでしょうね。思わず苦笑い。
でも、一部の案内サイトには依然、この特典が掲載中。要注意!今は、無料ではないのですが、証明書を見せれば、一般@¥2,300のところ、@¥1,600にしてくれますから、ありがたいです。
ところで、我が家から最寄駅である池上駅へのみちすがら、こんな光景が。

4月になってから咲き始めました。ずーっとミモザと思っていたら・・・
