251114 時折、この会場(我が家から30分以内)で、文楽が上演されますので、大田区の文化振興協会のチラシは注意してチェックしています。前回文楽を観劇したのはコロナ前のはずですから久しぶりです。


さすがに、今日のこの会場は満員でした。高齢者が8割ぐらいという感じでした。
割と前の方に陣取りましたので、人形使いの様子が詳しく見ることができました。3人で一体を受け持ち、顔と胴体を扱うメインの使い手のみ顔を晒し、他の2人は顔も含め全身黒装束という陣形になり、人形が一番見えやすいようにさまざま工夫している様子がよく分かります。
義経千本桜では、狐が登場します。人形ではないので、動き方にはかなり工夫の跡がみられて、興味深いものでした。
休憩後に、新版歌祭文 野崎村の段がさらに魅せました。登場人物が最大5人にまでなるので、限られた空間での使い手15人の入り乱れた動きがすごかったです。厳しい筋書きを慰めるがごとく、最後は喜劇風に終わらせるなど、作者の優しい気遣いが堪能できました。
いやぁ、やはりたまにはこうした日本の伝統芸能に痺れたいものです。