ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏」展@東京ステーション・ギャラリー

160331 いよいよ会期も残り少なくなったので、勤務の後、東京駅途中下車で、見てきた。20世紀で、最も重要な画家の一人とされるジョルジョ・モランディだが、日本ではそれほど知られていない。それは作品が、かなり偏ったものから来るのだろう。 今回展示…

「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」

160330 つい最近見たばかりのカンバーバッチ主演作「シャーロック、忌まわしき花嫁」が、分かりにくく、見終わった後味がかなり悪かったので、口直しに本作を観る気に。 耳は遠くなり、目も天眼鏡が頼り、記憶力もガタ落ちで、相手の名前が覚えられず、カフ…

「カラヴァッジョ展」@東京西洋美術館

160329 気温もだいぶ上がった上野へ。 やはり、相当ごった返している。時間は5時半過ぎだから、これから宴会組がどっと繰り出すはず。桜は6分咲きぐらい。 今日は、花見でなく、国立西洋美術館へ、待望のカラヴァッジョを見に来た。閉館、1時間半前に入館だ…

「つむぐもの」

160329 いつも聞いているラジオ番組で、大竹まことが絶賛するので、つい観る気になったが、まあまあいい映画だったかな。 脇役俳優の石倉三郎が主演というのがいいね。見るからに頑固で寡黙な人物だけに、ただひたすら紙を漉く作業に没頭する、この役には彼…

「小鳥売り」@内幸町ホール

160326 主催者の東京オペレッタ劇場は、今回も訳詞/台本を担当している角 岳史氏が毎年、意欲的に新しい作品を中心に取り上げ、手頃な価格で都心で見せてくれるので、我々オペラ/オペレッタファンにはまことにありがたい。 本作は、もちろん初めて観たのだが…

見事な演奏だった音大フェス@ミューザ川崎

160335 毎年、この時期になると楽しみにしているコンサートの一つ。アマチュアだけど、間もなく、この中のほとんどがプロの道を歩み始めるはずの、音大生たちの楽団。したがって、ほぼプロ並みの演奏を聴かせてくれる。 芸大始め、東京音大、国立、武蔵野、…

「黒田清輝回顧展」@トーハク

160323 トーハクこと東京国立博物館開催中の特別展へ。 午後1時半頃に、家を出たら、トーハク平成館着が2時15分と、予定よりかなり早めに到着。こりゃ混んでるんだろうと覚悟したら、意外にも結構空いていて、ゆったり見られたのはラッキーだった。 当初の予…

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」

160322 原題:THE BIG SHORT (空売りのこと。邦題はあまりに陳腐!)米 130分 (ちょっと長すぎ)監督:アダム・マッケイ(監督としては、日本公開はこれが2作目。これまでは製作者としての関わりが多いが、あまり目立った作品はない)これまた実話に基づ…

「リリーのすべて」

160321 原題:THE DANISH GIRL 英・独・米合作 120分 監督:トム・フーパー(「英国王のスピーチ」、「レ・ミゼラブル」) こんなに哀しい作品とは思わなかった。途中からかなり泣けてくる。最近多いが、これもまた実話をベースにした作品。 画家同士のカッ…

ある絵画倶楽部作品展へ

160317 兄が所属する絵画倶楽部作品展が銀座で開かれ、姉と共に覗いてきた。 今回、兄の作品は1点のみ。 「古典機整備のボランティア」F8号 生涯ヒコーキ野郎の面目躍如の作品。 ⬇︎講師のお一人、田巻先生から神妙に講評を聞く兄。縦横斜めの線が、画面に適…

「偉大なるマルグリット」

160317 原題:MARGUERITTE 仏、129分 監督・脚本:グザビエ・ジャノリ 1920年、パリ郊外の豪邸。デュモン男爵夫人、マルグリット(カトリーヌ・フロ)が、自宅で開いたチャリティー音楽会で前座の後、にぎにぎしく登場。コロラトゥーラの中でも最難関とされ…

若手テノール、金山京介さんを聴きに

160316 「未来からくる演奏家を聴く会」vol.230は、今、人気上昇中の若手テノールのホープ金山京介さん。230回も続いているとは結構大変なシリーズだろう。つい先日、ハムコンで訪れたばっかりの南麻布セントレホールが会場。行ってみて驚いた。なんと95%は…

「母よ、」

160314 原題:Mia Madre (私の母)、伊・仏合作,107分、原案・脚本・監督・出演:ナンニ・モレッティ 自分の母親をおくった時の自らの体験をベースに、創った作品。母親が余命いくばくもない中、当時「ローマ法王の休日」の撮影中だったモレッティ監督の思…

ハムコンとはなんぞや?

160313 世の中には、珍しい組み合わせのコラボがいろいろ出現する昨今だが、今日行ったイベントも、そんな一つか。スペイン産最高級生ハム(Jamon Iberico Bellota)とRiojaワインを味わい、歌曲やオペラアリアを楽しんじゃうという試み。 いかにも部類のグル…

NIKIKAI SALON CONERT Vol.184@カワイ表参道コンサートサロン パウゼ

160310 184回目とは、またすごいシリーズだ。(それにしても、この長いホール名、なんとかならぬのか) 今回のおめあては岸 七美子さん。数年前に突如、新星のごとく登場(2010年、二期会新年会でチャルダッシュを歌われたhttp://grappatei.exblog.jp/134751…

「シャーロック 忌まわしき花嫁」

160309 原題もSHERLOCK THE ABOMINABLE BRIDE 英 90分(意外に短い)、監督:ダグラス・マッキノン、製作総指揮、脚本、出演:マーク・ゲイティス 海外での評価がメチャクチャ高いのだが、本作は、もともとBBCがテレビ用に作っている今のシリーズ(なんと時…

「 フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」@森アーツセンターギャラリー

160308 フェルメールは何度も日本に来ているが、はて、この作品は来日経験があるのか。メトロポリタン美術館所蔵であるから、1985年頃、そこでは見ているはず。36,7点しか残っていない作品群の中でも、特に優れた作品に入る一点だろう。 今回は、5時頃に入館…

「ヘイトフル・エイト」

160307 原題もTHE HATEFUL EIGHT 米 168分 原案・脚本・監督:クエンティン・タランティーノ いかにもタランティーノらしい痛快さ。タランティーノ・ファンでなくても、十分楽しめる。西部劇というジャンルより、密室殺人事件を扱うスリラーの要素が濃い。 …

「母と暮せば」

160304 脚本・監督:山田洋次 予告編で何度も見て、本作を見にくことはないと思っていたのだが、合唱時間前の時間調整で図らずも観ることに。 予告編での二宮和也のあまりにもオーバーな演技に辟易したのと、吉永小百合がそもそも好きな女優でないからである…

「ベートーベン ”ふたつの5番”」@アプリコ大ホール

160303 毎年、このシリーズがアプリコに回ってくる3月に、必ず行くことにしているコンサート。アンコールはバッハ、アルフレッド・コルトーのアリオーソを梅田が、そして 及び同じくバッハのG線上のアリア をオケが最後に演奏。 梅田智也のピアノは、初々し…

「ザ・ブリザード」

160301 原題:THE FINEST HOURS 米、118分 監督:クレイグ・ギレスピー 咆哮する厳寒の海、真っ二つになった大型タンカー、うねりに翻弄されながら救助に向かう小型ボート。実話に基づいた世界最悪級の海難事故から、奇跡の脱出。 どこまで実話に基づいてい…

「セビリアの理髪師」オードブル・コンサート@イタリア文化会館

160229 予約初日に電話すれど、1時間ほど経過していたので、すでに満員。あとは取り消待ちということで、半ば諦めていたら、土壇場で当選通知。 出演者、一人一曲ずつという贅沢なプログラム。それにしても、皆さんのうまいこと!Bravo(a,i)をかけ続けるこ…