このオペラは初めて見る。中学生時代に学校で習ったメロディーがいくつか登場し、結構懐かしさを覚えながら観劇。ストーリーは他愛のないものだが、ウェーバーのメロディーって、日本人の感性に合っているように感じた。
ソリストでは、アガーテ役のタチヤナ・ヘンペルも、なかなか澄んだ高貴さすら感じさせるよい声だったが、親類の若い娘、エンヒェンを演じたマルタ・ボベルスカの方がよく通る、案外力強い声量で、印象に残った。他は残念ながらそれほど特筆すべきこともなし。
オケは小ぶりながら、良い響きだったが、合唱がいかんせん弱すぎた。せっかくの「狩人の合唱」に不発で、やや期待外れだった。
全体にいい公演だとおもったのだが、7割ぐらいの入りで、1階の左右はガラ空きだったのが意外であった。ちょっと勿体ない。
コローの名画の数々を見ながら、お耳も拝借。前半少し退屈するが、中盤から例の聞き覚えあるきれいな旋律が始まる。
それから、中学校の唱歌で習ったのは、こちら。ホルンが少し乱れるが。
青葉三里 野路を辿る
馬追の 笠の上に
白し真白し 真白小百合
朝風に 揺れて咲く