ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

歌劇「魔弾の射手」 東京文化会館 ワルシャワ室内歌劇団

f:id:grappatei:20101203114017j:image:leftこのオペラは初めて見る。中学生時代に学校で習ったメロディーがいくつか登場し、結構懐かしさを覚えながら観劇。ストーリーは他愛のないものだが、ウェーバーのメロディーって、日本人の感性に合っているように感じた。

ソリストでは、アガーテ役のタチヤナ・ヘンペルも、なかなか澄んだ高貴さすら感じさせるよい声だったが、親類の若い娘、エンヒェンを演じたマルタ・ボベルスカの方がよく通る、案外力強い声量で、印象に残った。他は残念ながらそれほど特筆すべきこともなし。

オケは小ぶりながら、良い響きだったが、合唱がいかんせん弱すぎた。せっかくの「狩人の合唱」に不発で、やや期待外れだった。

全体にいい公演だとおもったのだが、7割ぐらいの入りで、1階の左右はガラ空きだったのが意外であった。ちょっと勿体ない。

コローの名画の数々を見ながら、お耳も拝借。前半少し退屈するが、中盤から例の聞き覚えあるきれいな旋律が始まる。

それから、中学校の唱歌で習ったのは、こちら。ホルンが少し乱れるが。
青葉三里   野路を辿る 
馬追の    笠の上に 
白し真白し  真白小百合 
朝風に    揺れて咲く