210121 今回も散歩がてら熊谷恒子記念館と川端龍子記念館を見学。美術館や博物館のはしごは、疲れるし、ろくに鑑賞できないので普段はやらないのだが・・・。
まずは初めての熊谷恒子記念館へ。我が家から徒歩20分ほど。住宅街にひっそりとある。
➡︎https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/kumagai/tabid/228/Default.aspx
ひらがなのちらし書きというようだが、姿同様、品がありかつ流麗なふでさばきに魅せられる。コロナ禍もあり、鑑賞者は自分ひとり。こんな空間を独り占めするとは贅沢の極み。
そこから歩いて10分ほどで、以前にもなんどか来たことのある川端龍子記念館へ。途中、鎧坂が。
館内の撮影禁止なので、こちらのサイトに作品が何点か紹介されている。➡︎ warakuweb
洋画から邦画へ転じた画家は珍しくないし、その逆もよく聞くが、洋画の題材を邦画で描くような感じで、すこぶる興味深い。どこかいいところ取りをしているような印象を受ける。今回の展示物はいずれもド迫力で、ここでも鑑賞者は我一人、ずいぶんと贅沢をさせてもらった。
今回特に圧倒されたのは「怒る富士」、「爆弾散華」、そして狩野川台風を主題にした「逆説・生々流転」なんと28mに及ぶ作品で、ヤップ島と思しきのんびりした島の風景から起こして、そこで発生した台風が日本に上陸、伊豆半島で猛威を振るい、やがて復興されていくまでの様子を見事な筆遣いで描き切っている。筆力、画力には驚嘆あるのみ。
明るい初春の日差しを浴びながらの散策、高齢者入館無料、さらに独り占め鑑賞と、こんなゼータクなコロナ禍の過ごし方はめったにあるもんじゃない、と一人悦に入った次第。