ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「オペレーション・ミンスミート 〜ナチを欺いた死体〜」

240123 OPERATION MINCEMEAT (挽肉作戦)2021 米英 2h8m 監督:ジョン・マッデン(「恋に落ちたシェイクスピア」'98, 「女神の見えざる手」'16)

コロナ禍とは言え、2022年、日本公開されていること、まったく知りませんでした。こんな奇想天外な作戦が実行されていたとは!ほとんど奇跡だと言えるでしょう。そうでなくても、連合軍、ナチ共に、そこらじゅうにスパイを暗躍させていた最中であり、こんな作戦が成功するのは、万が一にもあり得ない気がします。でも、実話なんですねぇ。

連合軍の上陸は、予想されてたシチリアではなく、実はギリシャに変更との機密書類を持たせた英高級将校の死体を、当時ナチの同盟国だったスペインのカディス湾で潜水艦から放ち、駐留するドイツ軍が回収すると踏んだ奇策、こんな案を誰が信用するか。

案の定、起案したモンタギュー少佐(コリン・ファース)の上官に反対されるものの、なんとチャーチルが実行にゴーを出すという展開!!

彼らの狙い通り、この偽の指示書はベルリンにまで達するものの、ナチも馬鹿ではない、これは自分たちを欺く偽情報とするヒムラーだが、ここでもトップのヒトラーが信用して、シチリアの防御を手薄にしてしまい、まんまと上陸作戦は大成功となる。それにしても、双方でそれぞれのトップが関与していたのが、実に興味深い。