251024 Reality 2023 米 2h23m 原作戯曲・脚本・監督:ティナ・サッター(年齢不詳、本作が初監督・脚本作品)

タイトルを見た時、「現実」と解釈していましたが、実はこれ、主人公の本名なんですねぇ。変わった名前もあるものです。
さて、素晴らしい作品でした。言わば実録物とも言える作品で、実際に起きた「事件」を実際に録音された音から組み立てた作品と言えます。
あまりに迫真的で、途中までこれってもしかしたら記録映画かと思ったほどです。派手なシーンは皆無で、冒頭からずーと対話シーンなのに、まったく飽きることなく、最後まで一気に見ました。
最大の要因は主演のこの若い女優のすっごい演技にあるでしょう。
シドニー・スウィーニー演じたリアリティは、ロシアに政府の内部情報を漏らした罪で有罪判決を受けたアメリカ人諜報員です。
情報が何であるかを正確に突き止めることはサスペンスになると言えますが、大部分は基本的に逮捕時の実際の音声を一言一句そのまま引用した点では多少奇異ではあります。
FBI捜査官、主に2人の男性職員との何気ない会話でスタートします。あえて日常的な、たとえば、ペットの話題や、所有する武器の話をしながら、徐々に核心に近づくところなど、ドキドキします。
この映画の最大の魅力は、原作に非常に忠実、そして実際に起こった出来事に忠実であること!
スウィーニーは、素晴らしい演技を見せており、彼女の演技の幅広さが見られてその点、ほんとに良かったです!他の作品も見てみたいですが、日本公開作品は多くはないようです。