ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「そう言ったでしょ」@イタリア映画祭

240704 Te l'avevo detto (邦題のまま)2023 イタリア 脚本(共)・監督:ジネーヴラ・エルカン

4本目は・・・ハズレでした!ま、でも前の3本が素晴らしかったから、1本ぐらいハズレがあるのは仕方ないですね。

残念ながら、本作、愚亭にはさっぱり刺さらなかったですね。またも舞台はローマです。意識的にそうしているわけではないのですが、ローマものが多いです、今年の映画祭出品作は。

冬というのに最高気温が50度に達するという異常ぶり。この点は、昨今の地球の異常気象を先取りしている感じで、設定自体は、まあ分からないでもないのですが、うーん。

そういう設定ゆえに画面がずーっとぼやーっとした、すっきりしない映像ばかりで、そこは気に入りませんね。登場人物も、5組ぐらいが出て、いわゆる群像劇という形式を踏んでいるようですが、どの組もパッとしない展開で、かろうじて2組だけはなんとか明るい方向に向かいますが、他は暗澹とした経過を辿ります。

ともあれ、どの組もすっきりしないストーリー展開で、途中でいささかうんざりとします。ただ、出演者がよくぞここまで揃えたと思うほど、超豪華なんですよ。それで、見ようとなったわけですけど・・・。空振りでした。

ビッグネームの一人、ヴァレーリア・ブルーニ・テデスキさんもよくこんな役、引き受けたなって思いました。おつかれさまでした!

ちなみにこの監督の作品「もし叶うなら」は3年前のイタリア映画祭にも出品されていて、その時の愚亭の評価はまあまあだったようです。この作品でも、本作同様、スカマルチョとロルヴァケールが夫婦役を演じています。よほど監督のお気に入りのようです。