230121 モーツァルト・マチネ シリーズ。ということで、週末の午前中の公演で、所要時間わずかに70分。それでいて魔笛をやろうっていうんですから、無謀というか・・・。でも、結果は、大成功でしょう。
構成がしっかりしている上に出演者がいずれも素晴らしい!よくぞここまで揃えたものと感心します。したがって、こんな開演時間でもほぼ満席でした。相変わらず宮本益光さんが演出、ナレーション、日本語字幕翻訳と、本業(?)以外で、ここでも大活躍!
それに応えて、歌手たちもがんばりました。以前からよく生で聴かせていただいている方々ばかりですが、タミーノの澤原さんは久しぶりでした。先日の小野弘晴さんじゃないけど、しばらく聴く機会がなかった間に、著しい進化をされていました。以前よりしっかりしたお声になっていました。パミーナの嘉目さんは今更ですから、あえて触れません。近藤さん、鵜木さんも同様。
夜女の針生さん、ずいぶん昔から聴いていますし、お上手なことは承知していて、今回も楽しみにしていたのですが・・・ちょっと体調がよくなかったのか、本調子ではなかったことが悔やまれます。
舞台を盛り上げる趣向の一つとして、マエストロを始め、オケの楽団員をかなり歌手たちの動きの中に巻き込んでいたのも愉快でした。こういうのは、もっとどんどんやったらいいと思いました。やらされる楽団員は多少負担増かも知れませんが。
他に衣装が上質でした。パパゲーノの衣装や夜女の衣装は実によく作られており、見栄えがすばらしかった!ついでに、パパゲーノの吹く笛、最近のは音もきれいだし、見るからにスタイリッシュに作ってあることに気づきました。
今回のプログラム、プログラムノートに英訳が付されていました。聴衆に外国人が増えたことを意識してのことでしょうけど、今後もこの方式にするのか、興味あります。