ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

「日本伝統工芸展」@日本橋三越

140924 開催中の伝統工芸展へ。先週のEテレで放映されていたので、さっそく実物を見に出かけた。 受賞作品はひとまとめに展示されているので、有り難い。 ⬆左端、特に印象に残った作品。まだ若い女性が京都の奥にアトリエを構え、一人で黙々と作品に挑んだ姿…

「バツイチは恋のはじまり」

140924 なんともバカバカしいストーリーだけど、フランス映画であることと、好きな女優が出ているので、観に行ったが、面白さは抜群。どうして日本の配給会社はこういう上質な喜劇をもっと輸入しないのか、不思議だ。それに、2012年秋にヨーロッパでは公開さ…

「猿の惑星:新世紀(ライジング)」

140923 原題がDAWN OF THE PLANET OF THE APES(猿の惑星の夜明け」であるのに、なにゆえにこのような邦題になったのか。前作のジェネシス(創世記)の続編であることを示したかったのだろうが、ご丁寧にも(ライジング)などというカタカナまで入れる懲りよ…

「柘榴坂の仇討」

140922 隅から隅まで計算され尽くしたような画面構成がまず見事だ。まるで舞台劇を見ているような端正な映像の作り込み。主演の中井貴一が渋い演技を見せる。脇役陣の素晴らしいが、とりわけ井伊直弼を演じる人間国宝、中村吉右衛門の圧倒的な存在感はさすが…

チャイコフスキーを聴きにアプリコへ

140921 例によって、1曲目では、睡魔に襲われてしまい、ウツラウツラ状態。V協を弾いた竹内弦さん、名前からして弦楽器奏者になる運命だったようだ。経歴を見るとコンクール受賞経験は余りないようだが、実にお上手! 「悲愴」は大好きな演目の一つ。力演だ…

久しぶりの夕焼け

140920 明日から雨らしいのに、空を見たらこんなになっていました。 実際はもう少し赤味が強いのですがねぇ。

「リスボンに誘われて」

140918 Night Train to Lisbonが原題。 主役のジェレミー・アイアンの出来が頗る良い。キャスティングが大成功している。他の役者は霞んだねぇ。アタシの好きなメラニー・ロランさんもまったく不発。 100冊しか世に出なかった1冊の本がもたらす、縦糸緯糸に…

「進化するだまし絵」展@Bunkamura ザ・ミュージアム

140918 これまでも何度か開催されているだまし絵展、今回は進化すると副題を付けた。Into the futureということで、昔からあるアルチンボルドなどが盛んに野菜や草花、その他の静物をフィーチャーして描いただまし絵から、これまで随分変わり種が出て来てい…

「建築家ピエール・シャローとガラスの家」@パナソニック美術館

140917 10月13日までパナソニック美術館で開催中の「建築家ピエール・シャローとガラスの家」展のブロガーナイトに参加した。水曜は閉館日なので、5時半から約2時間、ブロガー約30名に解放され、更に学芸員から丁寧な解説をいただいた。 ピエール・シャロー…

「NO」

140916 多分これほど短いタイトルはまずお目にかからない。ひょっとすると史上最も短いタイトルかも。さすがに邦題もこれにはお手上げで、そのままとなったようだ。 チリの歴代大統領の中でも、特別の存在だったピノチェットの時代の話だ。 政敵を一体何人葬…

アプリコ第九仲間との同窓会

140913 昨年の今頃はせっせと初の第九出演を目指してレッスンに励んでいた。その時の仲間が、久しぶりに”同窓会”で集合。大井町の居酒屋で散々飲んだり食べたりした後は、お決まりのコース。カラオケへ。 テノールとソプラノだけだが、最後に「よろこびの歌…

ブログ記念日

140917 10年前の今日、ブログの第1ペイジを書いた。以来、10年、途中挫折しそうになりながら、よくまぁ続けたものと我ながら呆れてしまう。 これを機会に、一服したい気もあるが、反面せっかくここまで続けたので、休み休みでも、記事を短めにして、これか…

ニューシティー・オーケストラ定期演奏会@アプリコ大ホール

140915 この管弦楽団は、1976年発足というから、間もなく"40歳”になるアマオケ。目黒を中心に活動、自治体などの支援を一切受けていない自主運営で、既に定期演奏会も今回で65回目と、回を重ねている。 マエストロ清水宏之は奈良出身。15歳で渡米して以来、…

歌劇「イドメネオ」

140913 新国立劇場オペラパレス 久々に本格オペラ、それも初めて観る作品。モーツァルト24歳で作曲したオペラ・セーリア。但し、いわゆる五大オペラの枠外で、上演される機会は割に少ない。時代は紀元前の地中海で覇権を争っていたギリシャ(クレタ)とトロ…

「フライト・ゲーム」

140908 原題:NON-STOP [監]Jaume Collet-Serra ('74 スペイン人、「アンノウン」)[出]リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、ルピタ・ニョンゴ(「それでも夜は明ける」でアカデミー助演女優賞) ジョディー・フォスター主演の「フライト・プラン」と…

第九に再挑戦

140905 昨年、念願の第九デビューを果たし、もう歌うこともないかなと思っていたところ、その時の仲間から誘われて、再挑戦することに。今回は年末でなく、来年2月末の公演。何と今回で31回目という「国技館5000人に第九」である。もともとは両国国技館落成…

「わたしは生きていける」

140903 原題:HOW I LIVE NOW (今をどう生きるか、と言うよりこれからどう生きていこうか、ということか)英国映画、101分 [監]ケヴィン・マクドナルド、[出]シアーシャ・ローナン、ジョージ・マッケイ(先日観たばかりのスコットランド製ミュージカル「サ…

「グレートデイズ! - 夢に挑んだ父と子 - 」

140902 原題:DE TOUTES NOS FORCES(「全力で」、「力一杯」の意)仏 90分 原案・脚本・監督:ニルス・タヴェルニエ(「田舎の日曜日」、「ラウンド・ミッドナイト」のベルトラン・タヴェルニエの息子) 失業して久しぶりにプロバンスの自宅に戻って来た無…

「ラ・ボエーム」@アニェッリ・ホール

140830 CUORE D'OPERA (クオーレ・ド・オペラ、本来はクオーレ・ドーペラが正しいが、敢えてオペラを切り離して和名を作ったのだろう)という団体の2度目の公演。 これまた低予算での公演で、あちこち苦労されたようだ。伴奏はピアノ、バイオリン、チェロ…

「グレート・ビューティー/追憶のローマ」

140827 原題:GRANDE BELLEZZA(偉大な美)141分 伊/仏 [監][脚]パオロ・ソレンティーノ(ナポリ生まれの44歳と若い。《2011》アイルランドとの合作の「きっと ここが帰る場所」など、これまで寡作) 若い頃に書いた唯一の小説が大当たりし、印税で悠々自適…

「プロミスト・ランド」

140826 原題も:PROMISED LAND (約束の地。旧約聖書に登場する、乳と蜂蜜の流れる地、カナンにかけて)米 106分 [監]ガス・ヴァン・サント [脚]マット・デイモン、ジョン・クラシンスキーは出演も。クラシンスキーがエミリー・ブラントの旦那とは知らなかっ…

「イントゥ・ザ・ストーム」

140825 原題も:INTO THE STORM [監]スティーブン・クエイル、出演者はマイナーな俳優ばかり。経費、これでだいぶ浮いたか。完全に怖いもの見たさで観に行った。偉大なるB級映画!竜巻が4つも5つもが合体して巨大な竜巻に成長して人間を襲うところが圧巻。…

岩村 力&日本フィルマーモニー交響楽団

140824 このフレッシュ名曲コンサートシリーズは地元の行政が支援しているから、入場料が安く、お得なコンサート。演目にもよるが、ほぼ毎回来るようにしている。 ラフマニノフ2番、久しぶりに生で聴いたが、やはりいいねぇ〜。この今村 篤さん、まだ24歳で…

「カオミセ」と言う名の・・・

140820 ①初めて多くの人に顔を見せること ②遊女などが初めて勤めに出る時、揚屋や客などを回って挨拶すること ③顔見せ狂言の略 というのが"顔見せ"の意味とか。(広辞苑) 本ケースは当然①以外はあり得ない。お二人ともそれぞれ数多く活動されてきているのだ…

「友よ、さらばと言おう」

140820 原題:MEA CULPA (ラテン語で「俺のせい」)[監督・脚本]フレッド・カヴァイエ (「すべて彼女のために」、「この愛のために撃て」)、[出]ヴァンサン・ランドン、ジル・ルルーシュ これら2作にそれぞれ主演している二人の共演ゆえ、頭が混乱しそう…

「サンシャイン/歌声が響く街」

140818 原題:SUNSHINE ON LEITH(リースはエディンバラ郊外で、海辺の小さな町)英 100分 [監]デクスター・フレッチャー(経歴を見ると、俳優としての出演作品は無闇に多いが、監督としては、これが2本目。日本公開に限ればこれが最初の作品) スコットラ…

「ぼくを探しに」

140813 原題:ATTILA MARCEL(主人公の父親の名前)、仏 106分 [監][脚]シルヴァン・ショメ(「パリ、ジュテーム」(2006))、[出]ギョーム・グイ、アンヌ・ル・ニ、ベルナデット・ラフォン、エレーヌ・ヴァンサン こういう幻想的で、ちょっとミュージカル調…

オルセー美術館展@国立新美術館

140811 オルセーからの作品展はこれまでも何度も繰り返し開催されていて、それほど胸躍らせて観に行った訳ではないが、正直、「まさか!」という展覧会だった。 これほどの大作が、これほど多く日本で一挙に見られるとは、大げさに言えば奇跡的だ。これを4…

「ママはレスリング・クイーン」

140811 このところ、せっせと音楽会に通っていて、映画を見る暇がなく、ひさしぶりに映画館に脚を運んだ。 仏 97分 原題:LES REINES DU RING (リングの女王たち)[監]ジャン=マルク・リュドニキはテレビ番組の監督多数。劇場映画はほとんど撮っていないの…

フェスタサマーミューザも、今年はこれでおしまい

140809 最終回は明日だが、自分が行くのはこれが最後の演奏会。ほぼ一日おきに6回通ったことになる。さすがに台風が近づいている怪しい空の下、今日の入りは7分ぐらい。 昭和音大のみなさんの登場。ソリストも同大を卒業したばかりの気鋭。登場する団員を…