ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

「ラ・ボエーム」@曳舟文化センター

180909 昨年の「夕鶴」に続いて、同じプロダクションのオペラ・シリーズを観に行った。中央仕切り線前、つまり平土間の最後列、13列やや右寄りの26番だが、とても良い席。 オケピットを設けてある劇場ではないから、5列ぐらいはつぶしてオケ・スペースを作…

ニューシティーオーケストラ@杉並公会堂

180909 招待状をいただいていたので、午前中の合唱練習の後、荻窪へ急行。 追悼の「ヴォカリーズ」演奏前に、事情を説明する司会者。この時点ではごらんのようにパラパラとしか席がうまっていないが、開演時間になると、完全に満杯になった。(蛇足だが、舞…

プッチーニ三部作、豪華な舞台に圧倒される。

180907 前々から楽しみにしていた公演。確か売り出し直後にチケットを購入した記憶がある。前から6列目、左セクションの右端という、願ってもない席に。それでも、今日はオペラグラス持参で正解だった。表情を読み取るには、オペラグラスは欠かせない。今回…

「モリーズ・ゲーム」

180904 MOLLY'S GAME 2017 米 140分 脚本・監督:アーロン・ソーキン(「ソーシャル・ネットワーク」'10、「マネーボール」'11、「スティーブ・ジョブズ」'15) 今年5月日本公開作品。実話をベースにしている。主人公のモリーはまだ40歳!その文武両道の才能…

「女神の見えざる手」

180904 MISS SLOANE 米 2016 132分 監督:ジョン・マッデン(「恋に落ちたシェークスピア」'98 ,「マリゴールド・ホテルで会いましょう」'11, '15) 封切られた際に見損なっていた作品が近くの映画館にかかっていたので、台風の余波で強風の中、でかけた。 …

久々にグラッパ酒を味わう

180902 このブログの名前にも登場するグラッパだが、普段それほど飲む機会はない。 たらふくワインを飲んだ後ぐらいに飲むとちょうどいいのだ。ワインの搾りかすが原料の北伊バッサーノ・デル・グラッパ産の伝統的蒸留酒。 グラッパのボトルがどれも凝ってい…

ブラ1@アプリコ

180902 年初の第九で同じ舞台に乗ったヴァイオリニストからお誘いがあり、合唱朝稽古の後、これを聞きに行った。 バルトークは聴く機会が比較的少ない作曲家。今日は、眠気も催さずしっかり鑑賞。プログラム・ノーツによれば、ハンガリー民謡あり、バッハあ…

「英国総督 最後の家」

180901 VICEROY'S HOUSE 2017 英 106分 監督・製作(共)、脚本(共)グリンダ・チャーダ(「ベッカムに恋して」'02、「パリ、ジュテーム」'06、インド系、日系人と結婚している。エンドロールで紹介されるが、彼女の祖母はこの時代に総督の近くにいたようだ…

「陸軍前橋飛行場 〜 私たちの村も戦場だった〜 」

180831 こういう優れた作品を見ることができて幸いだった。これはソプラノ歌手、鈴木麻里子がFBで紹介してくれたので、是非見たいと思っていた。彼女の伯父にあたる鈴木越夫の原作を基に映画化されたもの。上のクレジットにも見られるが、鈴木麻里子はエンデ…

労音第九、練習開始。

180829 年末の12月22日東京文化会館大ホールが本番の労音第九、初回の練習および結団式が東新宿の労音会館で行われた。 大体の場所は見当をつけていたし、スマホの位置情報を使えばわけなく行けるのだが、誤算だったのは、新大久保からの大久保通りの歩道が…

「検察側の罪人」

180828 脚本・監督:原田眞人 まずはよくできた作品である。予告編を何度も見ていて、これは本編をすぐ見ようと思っていた。 雫井脩介の原作は読んでいない。映画作品としてもシャープな組み立てが見事!原田眞人監督の手腕が光る。同時に、主演のこの二人の…

「追想」

180827 ON CHESIL BEACH 英 110分 監督:ドミニク・クック 原作:イアン・マキューアン 作品より、主演のシアーシャ・ローナンを見たかった。作品としても上々の出来栄え。一目惚れして一気に燃え上がったフローレンスとエドワード、生まれ育った環境も家庭…

「二期会サミットコンサート」@東京文化会館小ホール

180826 さすが全国規模の二期会ならではのコンサート。各地区の代表が参加しての競演で、東京にいては知ることのない歌手たちの上手さに驚嘆した2時間だった。 全国規模の認識はとっくにあったが、レベルの高さに圧倒されっぱなしだった。のっけにいきなり…

交響曲「宇宙戦艦ヤマト」をミューザで聴く

180825 台風20号が去ったと思ったら酷暑がぶり返し、今回もとても炎天下歩く気になれず、ミューザまでバス移動。 正直なところ、ハネケンには悪いけど、彼の交響曲をというより、豪華なソリスト陣に目を惹かれて予約した次第。 初めて聴くこの「おとづれわた…

「モネ それからの100年」@横浜美術館

180821 急に思い立って、横浜へ。 どうもこの展覧会のタイトルが気にかかる。何から100年なのか。調べると、モネが、友人でもあった当時のフランス首相、ジョルジュ・クレマンソーに、第1次世界大戦の戦勝祝いに大装飾画「睡蓮」を国家に寄贈することを約束…

「スターリン葬送狂騒曲」

180820 THE DEATH OF STALIN 仏・英・ベルギー・カナダ合作 107分 監督・脚本(共):アーマンド・イアヌッチ(英) 1953年に死んだスターリンの後継を巡る争いを皮肉たっぷりに描いた作品。必ずしも事実に即しておらず、脚色してあるが、あながち的外れでも…

オーケストラ・ダヴァーイ第12回演奏会@ミューザ川崎

180819 ダヴァーイとはロシア語で、英語のgoに近いニュアンスらしい。そう言えば、シベリア抑留者による当時の記録の中にこの「ダヴァーイ、ダヴァーイ!」が出てくる。この場合は、「ほら、はやく行け!」のような意味合いだったようだ。 そんな暗いイメー…

モツレクを聞きにミューザへ

180818 合唱フレンズが二人も参加していることもあり、ミューザ川崎へ。今日は空気が乾いていて、凌ぎやすい。このところバス利用が多かったが、久しぶりに蒲田まで歩く。 夏祭では、一昨年が真夏の第九、昨年がフォーレク、来年がベルレクと重厚なラインナ…

「オーシャンズ8」

180814 OCEAN'S 8 米 110分 原案・脚本・監督:ゲイリー・ロス 製作:スティーブン・ソダバーグ(「オーシャンズ11、12の撮影・監督) シリーズ4作目。内容としては11の続編というところか。全員女性、それも贅沢なキャスティングであるところがポイント。…

今年のフェスサマミューザも今日が最終日!

180812 毎年、フィナーレだけは欠かしたことがない。今年はまた変わった演目を並べている。 アメリカ人作曲家特集というわけだ。珍しい最終日になった。期待していたのはチューバ協奏曲だ。(テューバという表記はどうなのだろう。わざわざそこまでと思うし…

荒川区民オペラ「イル・トロバトーレ」@サンパール荒川(大ホール)

180811 このところ、毎年のように足を運んでいる質の高い区民オペラ!今回もキャスティングを見て、すぐ予約した。昨年はマダム・バタフライだったが、ソプラノ、メゾの組み合わせは西本・杣友組で今回と同じ!こんな公演が5,000円というのだから、ありがた…

野方WIZ フライデー・コンサート 第232回 Italian Night AMORE E CUORE イタリアを愛する三人が贈る情熱のカンツォーネ

180810 ミューザ川崎の終演時間が50分も押してしまい、京浜東北線ー山手線ー西武新宿線を乗り継いで野方へ。15分も遅れて到着。幸いなことに、歌仲間が席を取っておいてくれたので、曲の合間にうまく滑り込めた。 今日は、我が合唱団の指導者の一人、猪村浩…

「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018 東京ニューシティ管弦楽団 センター争奪、灼熱のアリアバトル」

180810 なかなか面白い企画だし、お値段も手頃なのだが、客の入りはイマイチ。この猛暑の時期、あまり人は移動したくないのだろう。こちらも余りの暑さに、初めて自宅近くのバス停から1回乗り換えではあるが、会場近くのラゾナ川崎まで行ってみた。JRを使う…

2重螺旋の恋人

180809 L'Amant Double(2重の恋人)仏 107分 脚本・監督:フランソワ・オゾン いかにもオゾンが撮りそうな作品。心理描写と現実描写が複雑に入り組んで、見るものを手玉に取り、騙し、そして放り出す。あとはご随意にどうぞ、と言わんばかり。 もうその手に…

「ヒトラーを欺いた黄色い星」

180807 DIE UNSICHTBAREN(見えざる者たち)独 111分 監督:クラウス・レーフレ スタッフ・キャスト陣に名前を知っている人物、皆無。ドイツでどの程度評価された作品なのか不明。 600万人もがナチスによって殺されたとされるユダヤ人だが、1943年6月、宣伝…

フェスタサマーミューザ 2018

180803 今年もこの季節になった。毎年5回は来ていたのだが、、昨年から3回に。自分にとっては今日が初日に当たる。何と言っても、神尾真由子だ! ミューザ川崎に頻繁に来るわりに、カナフィルを聴く機会はあまりない。このマエストロは初めてだ。34歳とい…

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

180803 MISSION IMPOSSIBLE - FALLOUT 147分 米 製作(共同)・脚本・監督:クリストファー・マッカリー。 ストーリーは、プルトニウム核弾頭を爆発させて破滅的な損害を地球に与えようとする一味とそれを阻止しようとするイーサンたち。そこへCIA, IFM, MI6…

「カメラを止めるな!」

180802 久しぶりに映画館に足を運んだ。余りにも暑いので、遅い時間帯を選んだのだが、6時頃でも外気温32度!日が差していないだけマシだと思い、久しぶりに蒲田まで歩いた。 これが稀に見る面白さ!どこか陰気な廃墟風の建物でのゾンビ映画撮影現場。定…

船友の個展へ

180801 御茶ノ水の画廊で開催中の船友(半世紀前にヨーロッパへ船で行ったときの仲間)の個展へ。 画名は宇樹夢舟(うきむしゅう)。宇宙、樹々、夢、そして舟だが、あの時の”ラオス号”にかけて、空間を自由に移動する舟に対する憧憬が込められているような…

二期会オペラ講座「後宮からの逃走〜オペラの東洋趣味〜」

180731 この秋に予定されている本番には行かないが、講座だけでお茶を濁そうという魂胆。そうしたことは、これまでも何度か。青島広志講座、上にあるように、すでに通算41回というすごい回数で、そのうち多分20回以上は参加している。 この先生のすごいとこ…