ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2012-01-01から1年間の記事一覧

「トールマン」

121126 渋谷シアターN この映画館も間もなく消える噂。寂しいね。以前はユーロスペースだった場所。またも街角の名画座が消えて行く。今後、きっと加速するんだろう。 土砂降りの雨の中、ずぼんの裾を濡らしながらたどり着いたら、案の定、人影まばら状態。…

ヴェルレク@サントリー・ホール

121125 久しぶりにヴェルレクを生で聞いた。多分、これまで聞いた中でのベスト・パフォーマンス。 ソリストが素晴らしかった! 合唱団が見事だった! 指揮者が素晴らしかった 管弦楽団が凄かった! ホールがよかった! 席がベストポジションだった! ま、こ…

「チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜」

121121 ヒューマントラスト有楽町 原題:POULET AUX PRUNES(鶏のプラム煮) 仏独ベ合作 92分 原作・脚本・監督は43歳のイラン女性、マルジャン・サトラピ。(フランス人のヴァンサン・パロノーも共同監督)ゆえに、舞台は特定されないが、イランのどこかが…

中島千波展

121121 芸大美術館で開かれていたこの展覧会も覗いてきた。 中島千波は⬆のような、桜の樹を多く描いてきた画家だが、今回の作品はどれも、人物を大きく配したダイナミックな作品ばかり。70前で退任とは、何か事情があるのだろうが、もったいない気がする。ま…

「尊厳の藝術展」@藝大美術館

121121 NHKのクローズアップ現代及び日曜新美術館で取り上げられたこの展覧会を見に好天の中、上野へ。 戦時中、米西岸内陸部に設けられたいくつかの日系人収容所に、3年以上も過酷な環境に閉じ込められた人々の魂の声が聞こえるようだ。既にワシントンのス…

「北のカナリアたち」

121120 TOHOシネマズ川崎 そもそも見るつもりがなかったのが、時間調整と消去法で本作を見ることに。ぜんぜん期待してなかったが、結構面白かった。 これはまさに小百合映画。ま、覚悟はしていたが、周囲が彼女に気を遣い過ぎている雰囲気ありあり。なんで彼…

カフェ・コンセール@渋谷

121119 渋谷文化総合センター大和田(いつも思うのだが、この名称、どっかの政党名並みに長過ぎ。)にあるイタリアン「ベルマーレ・カフェ」での西本真子リサイタル第二弾。 時節柄、クリスマスソング主体に組み立てた演目で、終盤に「宝石の歌」、「歌に生…

「ゲットバック」

121119 渋谷東急 原題:STOLEN 原題の「盗まれて」を邦題では「取り返す」とし、それをわざわざカタカナ英語にしたところが面白い。監督は封切り中の「エクスペンダブルズ2」のサイモン・ウェスト。この人、「コン・エアー」や「トゥームレイダー」なども監…

「希望の国」

121118 109シネマズ川崎 脚本・監督:園 子温 最近の「冷たい熱帯魚」、「ヒミズ」、「恋の罪」などで、猟奇殺人事件やどこか常軌を逸した事件を扱って、人間深層心理を鋭くえぐるような作品を世に問うていた園 子温監督だが、本作は一転、原発事故により崩…

狛江でカルメン

121117 狛江エコルマホール 狛江フィルハーモニー管弦楽団は15年前に結成されたが、その結成に尽力され、自身ヴァイオリンも弾くH氏が、職場の先輩であった関係で、第一回演奏会以来何度かここへ聴きに来ている。H氏は残念ながら、既に演奏からも、団長職…

大海島ー秋吉台ー瑠璃光寺ー錦帯橋

121113 三日間の旅もとうとう最終日 まず、仙崎へ出て、こんなド派手な船で大海島・大島遊覧。雨が落ちそうな空 くじらに見立てた船だから、こんな尾が。 海は凪でもないが、それほど荒れてもいない。 中央、高くなっている部分が操舵室。船長はここで立った…

津和野から萩へ

121114 2日目の12日は、広島から一路、島根へ。津和野は以前から行きたいと願っていた地。津和野の地名はそこら辺に咲いているツワブキから来ていると地元ガイドから説明あり。 余り時間がないこともあり、目抜き通りで明治の建物をそのまま使用している市役…

大和ミュージアム

12日、呉の大和ミュージアムへ。途中、アレー・からすこじまなる珍妙な名前の公園で、折から停泊中の潜水艦や護衛艦を撮影。 潜水艦2艘と右に護衛艦の姿が。 その後、お目当てのやまとミュージアムへ。1/10の精巧な模型だ。 すみずみまで極めて精巧に作って…

紅葉を見に西へ

121114 久しぶりにカミさんと国内旅行。紅葉が見たいというので、候補地を物色した結果、彼女がまだ一度を足を踏み入れたことがない地、広島、萩、津和野、山口を含んだツアーに参加することに。 一行35名、空路広島入りしたのが11日。直ちに宮島に渡り紅葉…

江東オペラ・ハイライト・シリーズ 第10弾

121110 東部フレンドホールは初めて。江戸川区にあり、最寄り駅は新宿線の瑞江。この駅を利用するのも初めて。駅から5分で、小振りながらこぎれいなホール。5時開演で「マノン」と「リゴレット」の二本立てという豪華版。それでチケット代は@¥4000ポッキリ…

「いのちの渚」俳優座公演

121109 俳優座、恥ずかしながら入るのは今日が初めて。アイルランド旅行で知り合ったK夫人のご主人が出演されるというので、他の団員夫妻を誘い合わせて見に行った。 あらすじは、 「私、知りたいんです。あなたがなぜ死んだのか。」 原子力発電所の補修課課…

ビストロで絵画鑑賞会

121108 中高時代の同期生、建築家のI君が、旅先で描いた作品展が市ヶ谷のビストロ・カシーヌで開催中。仲間と出かけ、鑑賞かたがた旧交を温めた。 いずれもはがき大で、何百点か知らぬが、膨大な量を一挙公開。本人によると、平均7分でその場で概略を普通の…

「美術にぶるっ!」東京国立近代美術館開館60周年特別企画展

121107 特別観覧会に招待されたので、5時まで飲んでしまった重たい頭のまま出かけたら、案の定、冒頭のレクチャー、猛烈な睡魔でほとんど聞いていなかった。 この本館は今から43年前の1969年に出来たそうで、その後も時折改修・改装をして来て現在に至って…

METライブビューイングで「愛の妙薬」を

121106 109シネマズ川崎 凄い配役だ。それにしても、メトの宣伝ぶりはますますヒートアップ。冒頭、デボラ・ヴォイトが登場し、GMのゲルプと散々宣伝しまくる。今後のラインアップを見せたり、寄付を募ったり。現在、64ヶ国、1900軒の映画館で上映というから…

「寺田千絵美&篠宮久徳デュオリサイタル」@駒込

121103 田端在住の千絵美さんが選んだ会場は、徒歩何分という至近にあるソフィア・ザールと、名前からして素敵な小さな会場。音楽好きの住人が自宅2階に作ってしまったミニ・コン・ホール。50人収容力のところに昨日は64人も入ったと言うから凄い。 千絵美…

「語りかける静物画」

121030 渋谷 Bunkamura Box Gallery たまたまBunkamura1階ギャラリーでやっていたので、立ち寄った展覧会。並べてあった作品はどれも⬆と同じような背景に小さな物体を凝視して、これ以上ないほどの細密度で描いた作品。 タイトル通り、観る者にしっかりと語…

アルテリーベ東京へ

121031 以前から関心があって、行く機会を窺っていたところ、上手い具合に一緒に行く仲間がいたので、初めて行ってみた。これが期待を遥かに上回って楽しめた。出演者が全員顔見知りだったこともあるが、他にもいくつか要因が。まず何を食べようが、飲もうが…

国際音楽祭ヤング・プラハ スペシャル・ガラ・コンサート「プラハの思い出」

121030 渋谷区文化総合センター大和田さくらホール ヤング・プラハ音楽祭に出場した若手音楽家21名が集結、長大な音楽会になった。6時半開始で、終演は10時近く、聴く側も結構エネルギーが必要。それにしても、よくこれだけ出演者が揃ったことに感心する。…

「危険なメソッド」

121030 渋谷BUNKAMURA ル・シネマ 原題もA DANGEROUS METHOD 英独加スイス合作 99分 2012 [監]デイビッド・クローネンバーグ(「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス」、「イースタン・プロミス」どちらもヴィゴ・モーテンセンを起用) 精神科医の話で割に単調…

しょうもない古道具?いや、アート

121030 渋谷区松涛美術館 古道具その行き先 -坂田和實の40年-Old Folk Craft : The Way AheadKazumi Sakata's 40years ちょっと変った展覧会へ。よくぞ集めたと思う程、さまざまな国の、さまざまな時代の日常品、道具類を集めて展示してある。何の変哲もな…

3153というネーミングは、どうかね〜

121030 コンサートの後、東京文化会館の裏に回ってみた。 上野の森美術館では折から「ツタンカーメン展」が開催中。長蛇の列。 商魂逞しく、美術館の前には旅行会社の臨時営業所が。せっせとエジプト旅行を売っている様子。やるもんだ! 西郷さんの銅像周辺…

ワンコイン・コンサート、朝から満員の盛況

121030 東京文化会館小ホール 鷲尾麻衣さんのモーニングコンサート。このシリーズ、63回目とか。前日に完売となったので、今日も朝から650人が詰めかけたことに。さすがにこの値段だから、いつもと違って、結構若い人も多かった。 全体に軽めの選曲。終わり…

「アルゴ」

121029 109シネマズ川崎 原題もARGO 米 120分 製作・監督・主演:ベン・アフレック 意外に彼も才人。製作にはジョージ・クルーニーも名を連ねている。 これまたほぼ実際に起きた事件を映画化したもの。最近、多い。ただし、細部はかなりフィクションを効かせ…

大田区文化祭 管弦楽の調べ

121028 アプリコ大ホール 小雨が降ったりやんだりの中、入場無料とは言え、2階席まで含め9割の入りは凄い。大田区ハイドン室内管弦楽団の知名度も格段に上がっている証拠。演目は、シンフォニー#73「狩」(ハイドン)、ジークフリート牧歌(ワーグナー)、…

ますます女性上位のオケ

121027 アプリコ大ホールで國學院大学管弦楽団を聴いた。演目は、交響詩「フィンランディア」(シベリウス)、ノルウェー舞曲(グリーグ)、交響曲#4(チャイコフスキー)と、北欧・ロシアもの。アンコールもチャイコフスキーの「白鳥の湖」から「乾杯の踊…