ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2012-01-01から1年間の記事一覧

キテレツな「ラ・ボエーム」

121027 今年8月、ザルツブルク祝祭大劇場での公演「ラ・ボエーム」が先日テレビ放映されたが、アンナ・ネトレプコvs.ピヨートル・ベチャワの組み合わせはいいとして、問題は演出と舞台装置。かなり印象の異なるものに変貌しちまったよ。ダニエル・ガッティ…

ジオラマ - 我が青春の渋谷

121025 東急渋谷本店1階にこんなジオラマが。ふと見れば、昭和30年代の渋谷が。懐かしくて、しばし見入ってしまった。作者の解説によれば、昭和30年代と言っても最後の39年(1964)、つまり東京オリンピックの年の渋谷風景。 東横デパート屋上の遊園地。下…

巨匠たちの英国水彩画展

121025 東急BUNKAMURAザ・ミュージアムで開催中のこの展覧会へ。 姉が先に行って絶賛していたので、今日、楽しみに出かけた。詳細➡http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_manchester/work.html 157点、これすべて英国発の水彩画ばかりだから、驚…

兄のグループ展へ

121025 渋谷の画廊で兄のグループ展を姉と一緒に見た。 「クラシック・レーサーのある日」F8号。以前にも同じ絵柄の作品があるが、今回の出品作はぐっと小型にして登場。赤の機体が背景の濃いめのグリーンに映えて、際立っている。雰囲気がとても出ている作…

「オペラは恋の処方箋」

121024 ヤハマホール ロッシーニの作品だけを24、25の両日、寸劇仕立てで、コンサート・ソムリエなどという肩書きをつけた朝岡 聡氏が料理長姿の案内役で、楽しく繰り広げる演奏会。 つい先日も東京文化会館小ホールでのヘングレでも案内役を務めたばか…

「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」@国立新美術館

121024 リヒテンシュタインにはさすがに行ったことがないから、今回の展示物はすべて初めて見るものばかり。 因にリヒテンシュタインは面積がたったの160km2で、フロリダのディズニーワールドより少し大きい程度。欧州のミニ国家の中ではバチカン、モナコ、…

「リアリティー」

121023 TOHOシネマズ六本木 東京国際映画祭出品作品。イタリア映画。115分 原題もREALITY 前作「ゴモラ」でカンヌ国際映画祭のグランプリを受賞したマッテオ・ガローネの作品。今回のテーマは、舞台は同じナポリ近郊でも、ナポリの反社会組織カモッラを扱っ…

久しぶりにスペイン料理

121022 有楽町国際ビルB1 「本場スペイン酒場 BAR ESPAÑOL LA BODEGA」親しい学友と二人で。開店時間17時に行ったので当然ガラガラ。場所柄、7時過ぎには賑わうかと思ったら、とうとう最後までガラガラ。店員も月曜であることを考えても、納得が行かない…

「エクスペンダブルズ2」

121022 丸の内ピカデリー 102分(程よい長さ)原題も勿論THE EXPENDABLES2 [監]サイモン・ウェスト [脚]シルヴェスター・スタローンも その1を見ていなくても、全く問題なく楽しめるように作られている。とにかくこれだけの顔を揃えたことに喝采を送りたい…

ヘンゼルとグレーテル@東京文化会館小ホール

121021 季節外れのかんかん照りの中、上野へ。 上野中央通り商店会主催のシリーズ。これまでも限られた予算で質の高い演目を提供してくれている。@¥2500ですからねぇ〜、申し訳ないぐらい。 しかも、出演者、⬆ご覧の通り、これまでの東京音楽コンクールでの…

二期会マイスタージンガー 〜歌の花束コンサート〜

121020 わが町大田区の平和都市宣言記念事業の一環として開催されたコンサート。実は初夏、同じ顔ぶれで溝ノ口のホールで開催された時にも聴かせてもらっている。尤も、説明によれば、既に行っていない県はないほど、全国津々浦々を回っているとか。 このユ…

第33回青島講座「愛は国家と共に」

121018 渋谷文化総合センター大和田さくらホール 11回からほぼ毎回聴きに行っているシリーズ。以前は千駄ヶ谷の東京二期会スタジオで開催されていたのだが、最近は先生の名声もとみに轟き、とりわけおば(あ)さんが激増、到底、あそこでは無理。ということ…

雪梁舎美術館「フィレンツェ賞展」

121017 東京都美術館でメトロポリタン美術館展を観た後、地下三階まで降りて、新潟にある雪梁舎美術館の展覧会へ。 大賞受賞者は、何と100日間、フィレンツェ留学の副賞がついてくるというから、凄い! んで、その幸運な作品が、これ⬇。 たまたま新潟人が受…

きれいになった上野公園

121017 長く工事中だった公園の中央部分、随分と明るくきれいになった。 こんもりしたプロムナードにそって、こうしたモニュメント作品が並ぶ導入部。 そこを抜けると一気に広々した空間が広がる。折から第29回全国都市緑化フェア東京2012とか言うキャンペー…

久しぶりに落語を新宿末広亭で

121017 たまたまスペインから一時帰国中の職場同期生を囲む会が、新宿の「ぼでごん亭」で開催されるので、対面の末広亭で、飲み会までの時間を利用して落語ほか日本芸能をしばし楽しんだ。 ここでもシニア料金2500円也にまけてもらって、丁度⬆の青く囲った出…

「メトロポリタン美術館展」@東京都美術館

121017 トーハク(東京国立博物館)の後は、都美術館へ。 今日は月一度の高齢者無料入館の日。さぞかしジィバァで込み合っていると思いきや、これが拍子抜けするほどガランとしてて、嬉しいやら寂しいやら。関心、薄い筈のないメトロポリタン美術館なのに、…

東京国立博物館へ

121017 上野で開催中の二つの展覧会へ。まずはこれ。 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「中国 王朝の至宝」 午前11時頃に平成館に着いたが、殊の外空いていて、たっぷりと見ることができた。詳細は➡http://www.tnm.jp/modules/r_free_pa…

「エージェント・マロリー」

121016 ヒューマントラスト・シネマ有楽町 原題:Haywire(怒り狂った)93分 米 [監]スティーブン・ソダバーグ 追いつかれ、馬乗りになられ、更にボコボコにされても怯まず、相手以上の強靭な力で並みいる男どもを制圧する、驚異の身体能力を持つエージェン…

「シャルダン展」へ

121016 三菱一号館美術館で開催中の「シャルダン展」へ。今日売り出しの年間パスポートを5000円で購入。1年間は何度でも入館できるし、1名同伴者無料という特典もある。姉が昨年購入したので、さっそく真似をした次第。クレジットカード仕様で、本人写真と…

「そして友よ、静かに死ね」

121015 銀座テアトル・シネマ 原題:LES LYONNAIS (リヨン人たち)[監]オリヴィエ・マルシャル 1970年代に社会を震撼させた伝説的ギャング、エドモン・ヴィダル(通称モモン)の自伝を基に作られた作品。あの時代、「セルクル・ルージュ」、「サムライ」、…

小ホールでオケを聞くのは珍しい

121014 アプリコ小ホール。三田フィル演奏会 毎度聞きに行っている三田フィル、今回、多分初めて小ホールを使用。こちらも小ホールでオケを聞くとは思っておらず、当日、大ホールをチェックすると、中尾ミエたち、往年の三人娘のコンサートになっているでは…

お会式@池上本門寺

121012 今年もその時期になった。池上の風物詩、お会式。 万灯会の行列が賑やかに池上本門寺の山門を上がり、境内へと。真夜中ころまで鉦・太鼓の、チンチンドンドンが我が家まで聞こえてくる。

「アウトレイジ ビヨンド」

121013 渋谷TOEI お馴染みキタノ映画。112分とほどよい長さ。勿論R15指定。 前作から5年後の設定。前作を見ていないと、話がよく見えない部分も。主役級はほぼ前回出演者がそのまま登場する。前作では、関東での抗争だったが、本作では関西のメジャー級「花…

鰯雲と赤ワイン

121013 渋谷へ映画を見に行った帰り道、何気なく上空を見るとこんな不気味な空。私にはかなり気持ちの悪い眺め。なるべく上を見ないように歩いた。 その後、目黒へ行き、久しぶりに入った「PLATES & E.A.T.」で会食。飲んだ赤ワインがこれ。スペイン産辛口。

「推理作家ポー 最期の5日間」

121012 109CINEMAS川崎 THE RAVEN (大鴉)2012米(撮影はほとんどがハンガリーとセルビア)[監]ジェームス・マクティーグ エドガー・アラン・ポーのファンなら、倍も楽しめる作品か。残念ながら、遠い昔に何作か読んだに過ぎない者には、普通の楽しみ方。そ…

「川村清雄展」@江戸東京博物館

121009 美術愛好ブロガーを対象にした特別招待をいただき、内覧会へ。正直なところ、まったく知らない画家であったが、作品群を見て、なんと凄い洋画家がこんな時代に日本にいたことに、ある種の感動を覚えたほど。 勝海舟、「江戸城明渡の帰途」 黒船来航の…

藤原歌劇団「五十嵐喜芳追悼コンサート」@日経ホール

121008 昨年9月、83歳で惜しくも亡くなられた、日本オペラ界の巨星、五十嵐喜芳を忍んでの追悼コンサート。ゆかりの深い内外のオペラ歌手が日経ホールに集うた。 冒頭、五十嵐麻利江さんが赤いバラを持って登場、舞台上手に設けられた、故人が好んだ彫刻家…

めぐろパーシモンホール開館10周年記念コンサート

121007 目黒パーシモン大ホール 好きなホールの一つ。今日の席は15列14番と、まさに中央の一番見やすい、聴きやすい席。こんないい席を取っていただいた出演者に感謝だ。 都内某所で二期会60周年のパーティーが開かれていたようだが、こちらは10周年記…

「ドビュッシー、音楽と美術」@ブリジストン美術館

121005 既に入場者10万人を越えた人気展覧会へ。常設館はシニア料金600円だが、さすがに、特別展ゆえ、その倍を越える¥1300。内容からすればそれでも安い感じがする。 概要を抜粋すると、 クロード・ドビュッシーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍し…

「ソハの地下水道」

121005 TOHOシネマズ・シャンテ IN DARKNESS ポ・独合作 143分 [監]アグニェシュカ・ホランド 実話に基づいた(最近、多い!)長編ヒューマン・ドラマ。これを見ると1956年度、同じポーランドの「地下水道」(アンジェイ・ワイダ監督)を思わずにいられない…