ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

映画

「ジュリエッタ」

161114 原題:Julieta (スペイン語だとフリエタと発音。邦題は、イタリア語Giuliettaの発音になっている。)スペイン 99分 脚本・監督:ペドロ・アルモドバル、製作:アグスティン・アルモドバル(ペドロの弟) アルモドバル、3年ぶりの登場。女性主役のヒ…

「インフェルノ」

161109 原題もINFERNO(イタリア語で地獄のこと)米 121分 原作:ダン・ブラウン、製作・監督:ロン・ハワード、「ダ・ヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」に続く三部作の最後の作品。いずれも大学教授ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が主役で、謎解…

「われらが背きし者」

161108 原題:OUR KIND OF TRAITOR 2016 英仏合作 108分 原作・製作総指揮:ジョン・ル・カレ(85歳)監督:スザンナ・ホワイト(ナニーマクフィーと空飛ぶ子ブタ 2010以外、劇場版の作品なし) 平凡な文学部の大学教授(ユアン・マクレガー)が妻(ナオミ・…

「手紙は憶えている」

161101 原題:REMEMBER(単純明快!)ドイツ・カナダ合作 95分 監督:アトム・エゴヤン(エジプト出身のアルメニア系カナダ人、「白い沈黙」2014) ディメンシア(認知症)に冒された古い友人(?)を、緻密な計算の下、車椅子で動きが取れない自分に代わっ…

「奇蹟がくれた数式」

161026 原題:THE MAN WHO KNEW INFINITY(無限大を知っていた男)英国 108分 脚本・監督:マシュー・ブラウン(監督2作目) 実話をもとにした作品。時代は1914年だから、第1次大戦直前の話。 英国統治下にあったインド、それも貧しい南部のマドラスにいた…

「人間の値打ち」

161025 原題:IL CAPITALE UMANO(そのまま) 伊仏合作 2013年(!!!)作品。(今頃!?ま、見れないよりはいいけど) あまり期待していなかったが、意外に面白く見た。キャスト・スタッフ陣で知っているのは、ヴァレーリア・ブルーニ・テデスキだけ。パオロ・…

「淵に立つ」

161020 日仏合作 119分 映画祭出品を想定しているから、ちゃんとHARMONIUMというタイトルも付けている。間違いなく佳作だ。いかにもフランス人が好むタイプで、カンヌで「ある視点」部門審査員賞受賞も宜なるかなだ。愚亭にとっては「ほとりの朔子」以来、2…

「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」

161019 原題:GENIUS (この邦題、感心しない。そもそも覚えにくいし・・・かと言って原題のままでも具合悪いし、やはりタイトルの付け方は実に悩ましい。モロに興行成績に関係してくるだけに。)104分、英国映画 監督のマイケル・グランデージは舞台人で、…

「ジェイソン・ボーン」

161011 原題もJason Bourne 米 123分 原作:ロバート・ラドラム 脚・監:ポール・グリーングラス(シリーズ、2、3作、「スプレマシー」、「アルティメイタム」を担当している)本作がシリーズ5作目で、初めて副題が取れて、単に主人公の名前だけに。何か…

「SCOOP!」

161005 予想をはるかに上回って、面白い!!福山にはまったく興味がないし、これまで「そして父になる」を見ただけ。むしろ二階堂ふみ見たさに行ったようなもの。それに吉田羊も嫌いじゃないし。でも、一番インパクトがあったのはリリー・フランキー。壮絶な…

「ある天文学者の恋文」

160903 原題:LA CORRISPONDENZA(通信)脚本・監督:ジュゼッペ・トルナトーレ、音楽:エンニオ・モリコーネ。 イタリア映画だが、全編英語。これは、「海の上のピアニスト」、「鑑定士と顔のない依頼人」と同様。 あまり前評判の高くない作品だが、トルナ…

「クリーピー 偽りの隣人」

160929 近所の映画館にかかっていたので、見に行ったのだが、論評に値しない駄作!!黒沢清という監督は、「トウキョウソナタ」や「岸辺の旅」など、良い作品を撮っているのに、どうしたこんなへんてこりんな作品ができちゃったんだろう。 だいたい脚本が悪…

「怒り」

160928 141分とかなり長い。原作:吉田修一、脚本・監督:李相日 ついでに主演の一人、妻夫木聡を加えると、「悪人」(2010)と同じ組み合わせ。 自分の中では、「悪人」は、あまり感心しなかったが、本作は凄いと思う。原作を読んでいないから、うっかりした…

「ハドソン川の奇跡」

160927 原題:SULLY(サレンバーガー機長の愛称)96分 製作・監督:クリント・イーストウッド(彼の監督作品36本中、96分は最短らしい)2009年1月15日に起きたこの事故は日本でもハドソン川の奇跡として、大々的に報じられたので、よく詳細まで覚えてい…

「アンナとアントワーヌ」 愛の前奏曲(プレリュード)

160921 原題:UN + UNE 114分 仏 製作・監督・脚本:クロード・ルルーシュ、音楽:フランシス・レイ この二人がコンビを組んで不朽の名作「男と女」を世に出したのが1966年!あれからちょうど50年だ。再び男と女(UN ET UNE)をテーマに、舞台をインドに移し…

「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」

160912 原題:NOW YOU SEE ME2 米 129分 監督:ジョン・M・チュウ 3年前の第1作の続編。見ていても、筋書きなどほとんど覚えていなかったが、たまたま、つい先日テレビで放映されたので、改めてじっくり見ておいてよかった。そうでないと、特に登場人物同…

「アスファルト」

160906 原題もASPHALTE 仏 100分 監督・サミュエル・ベンシュトリ(2003年の「歌え!ジャニス★ジョップリンのように」は見ているが、これも変わった作品だった。 変わった作品だ。まずは画面がスタンダードサイズ。時代を印象づけようとしたのだろうか。フラ…

「神様の思し召し」

160901 原題:Se Dio Vuole 伊 88分 脚本・監督:エドアルド・ファルコーネ(48) 久しぶりにバカバカしいほどイタリア的な喜劇に出会い、大いに笑えた。 自分を神の手の男と思い込んでいる(でも神の存在は否定する)心臓外科医トンマーゾ(マルコ・ジャリー…

「リトル・ボーイ」

160830 原題もLittle Boy 墨・米合作 106分 製作・脚本・監督:アレハンドロ・モンテヴェルデ(メキシコ人、39歳、長編は2作目というから驚く) 時間調整で見ることにした作品だが、なかなかの佳作で、得した気分だ。リトル・ボーイと聞いて、真っ先に連…

「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」

160829 原題:LES HÉRITIERS 仏 105分 2014年の作品を、日本では今頃公開。監督:マリー=カスティーユ・マンション=シャール(どうでもいいが、ちょっと長すぎないかね)脚本は劇中、マリック役を演じたアハメッド・ドラメが監督と一緒に書いた。 実話によ…

栄光のランナー/1936 ベルリン

160826 原題:RACE 米 134分 監督:スティーブン・ホプキンス(そこそこ撮っているが、目立った作品はない) 気がつけば、とてつもない大舞台に立ってしまった自分。米陸上界のため、黒人の地位向上のため、そして何より家族と自分のために、誰よりも早く走…

「ストリート・オーケストラ」

160824 原題:TUDO QUE APRENDEMOS JUNTOS 監督:セルジオ・マシャード これも実話ベースの作品。極度のあがり症のため、実力はあるのに、肝心のところで、それを発揮できない。それでも生きていくために、弦楽仲間が紹介してくれたある高校の音楽教師をやる…

「ニュースの真相」

160810 原題:TRUTH (原作はTruth and Duty) 豪米合作、125分 脚・監:ジェームズ・ヴァンダービルト(これまで脚本は何作も書いているが、監督としては第1作)これも実話をもとに作られた作品。「スポットライト」にかなり共通する内容。 "真実?"が権力…

「トランボ ハリウッドから最も嫌われた男」

160804 原題:TRUMBO 監督:ジェイ・ローチ(TV向け作品が多く、日本公開作品では目立ったものはない) 天賦の才能を持ちながら、自らの思想信条ゆえ、それを十分発揮する機会を封じられ、家族を養うために、やむなく他人の名前や偽名で数々のヒット作を世に…

「シン・ゴジラ」

160802 製作・脚本・監督:庵野秀明 120分 そもそも庵野秀明にもエヴァンゲリオンにも興味がないし、ゴジラファンでもない。それに予告編を散々見せられて、いい加減うんざりしていた。それでも観に行った理由は一つ。それは本作では、ゴジラが我が家の目の…

「ミモザの島に消えた母」

160726 原題:Boomerang 仏 108分 脚本(共同)・監督:フランソワ・ファヴラ 記憶も定かでない幼い頃に、事故で溺死したと聞かされていた母は、どこでどんな風に亡くなったのか、ずーっと心に引っかかるものを感じながら過ごした30年。妻子とも離別し、仕…

「生きうつしのプリマ」

160722 「ハンナ・アーレント」を撮ったマルガレーテ・フォン・トロッタの監督作品。原題:DIE ABHANDENE WELT 英語タイトルはTHE MISPLACED WORLD(多分、同じ意味) 父親が偶然ネットで見た著名なオペラ歌手が、1年前に死んだ母親にそっくりだから、出演…

「ブルックリン」

160714 原題もBROOKLYN アイルランド・イギリス・カナダ合作 112分 監督:ジョン・クローリー(47歳、アイルランド出身、「BOY A」2007) 1950年初頭、憧れより不安いっぱいで故郷のアイルランドからたどり着いた新天地アメリカ。身元引受人の神父の世話で、…

「帰ってきたヒトラー」

160713 原題:ER IST WIEDER DA 独 116分 脚本・監督:ダーヴィト・ヴネント(39歳、これが初の日本公開作品。監督と脚本を半々ぐらいずつ手がけている) まさかこのような映画がドイツで作られとは思わなかった。何せあの国では、”ヒトラー”は禁句、タブ…

「疑惑のチャンピオン」

160711 原題:The Program イギリス 103分 監督:スティーブン・フリアーズ(英、'41生まれ、「あなたを抱きしめる日まで」 (2013) あるスポーツ選手のドーピングを扱った話。日本ではさほど知られていないが、ロードレースでは世界最高峰と言われるツール・…

FAKE

160705 撮影・監督:森達也 早くも、”そう言えば、そんな事件、あったな”と思えるほど、急速に記憶から遠ざかろうとしているが、まだ3年も経っていない。愚亭もまんまと騙された口。わざわざミューザ川崎へ、大友直人が振る東京交響楽団の演奏で、彼の作品…

「ダーク・プレイス」

160628 原題も:DARK PLACES 英・仏・米合作 113分 脚本・監督:ジル・パケ=ブランネール(41歳のフランス人、「サラの鍵」2010) アメリカの田舎町で母親と妹たちを惨殺され、一人残された、当時8歳のリビー(成人役はシャーリーズ・セロン)は、自分が事…

「二ツ星の料理人」

160624 原題:BURNT 101分 米 監督:ジョン・ウェルズ(「エデンより彼方に」、「8月の家族たち」など。製作総指揮が多く、監督作品は10本程度。) これまで数多くの料理や料理人を扱った作品を見ているが、本作は間違いなくベスト3以内に入る。ストーリ…

「10 クローヴァーフィールド・レーン」

160623 原題も:10 Cloverfield Lane 米 103分 監督:「 目が覚めると、見知らぬ部屋。身体中があちこちが痛む。腕には点滴の針が刺さり、右足にはギプスがはめられ、さらに鎖で支柱に固定されている。遠くにある自分のスマホをなんとか引き寄せるが、圏外。…

「マネーモンスター」

160622 原題もMoney Monster 米 95分 監督はジョディ・フォスターだが、長編劇場用としてはこれが4作目。女性監督が得意とするような内容ではないだけに、かなりの意外感。 最近やはりハリウッド製で「マネー・ショート」という作品もあったが、この所、現…

「シークレット・アイズ」

160615 原題:SECRET IN THEIR EYES 110分 米 脚本・監督:ビリー・レイ(「キャプテン・フィリップス」) 2009年公開のアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のハリウッド版リメイク。この作品、見ているのだが7年前のことだから、実はあまり覚えていない。本…

「エクス・マキナ」

160614 原題も:EX MACHINA (英語ではGod from the machine。古代ギリシャ劇の終幕で、上方から機械仕掛けで舞台に降り、紛糾した事態を収拾する神の役割。作為的な大団円のこと)108分 イギリス映画 脚本・監督:アレックス・ガーランド(監督としては第1…

「エヴェレスト 神々の山嶺」

160610 上演期間終了間際に見ることになった。封切りの3月の時点では、予告編を見て、すっかり見る気になっていたのが、あまりに不評なので、今日まで見合わせていた。たまたま近所の小屋にかかっていたので、どの程度不出来なのか、つい確かめてみる気に。…

「サウスポー」

160607 原題も:SOUTHPAW (ギッチョは今や放送禁止用語らしいが、まさにこれに相当する、やや特殊な用語。主に野球、ボクシングで使用される)製作・監督:アントアーン・フークア ボクシングがテーマの作品、古今、数知れず。中にはレイジング・ブルやロッ…

「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」

160602 珍しいオランダ映画。原題:DE SURPRISE 原案・脚本・監督・製作:マイク・ファン・ディム 言語は母国語のほか、英語、フランス語、ドイツ語、そしてヒンディー語までかなりの頻度で出てくるという、こんがらがりそうな展開。 大富豪の主人公、ヤーコ…

「64(ロクヨン)前編」

160601 いい作品らしいことは分かっていたが、NHKのドラマで全部見ているので、見る気はほとんどなかったのだが、歩いて行ける映画館でやっているので、とうとう見てしまった。 ウーム、やはり見なくて正解だったかな。上記のように出演陣の豪華さには圧倒さ…

「海よりもまだ深く」

160531 これが是枝イズムというのか、なんということもない日常的な話を淡々と描くのみ。樹木希林を始め、出演者が実に上手い演技をすることには感心するが、映画の出来栄えとしては、物足りなさが残る。「えっ、これで終わり?!」という終わり方をする。 …

「エンド・オブ・キングダム」

160529 原題:London has fallen 監督:ババク・ナジャフィ(スェーデンの俊英ということだが、名前からしてイラク人)前作「エンド・オブ・ホワイトハウス」(Olympus has fallen)を撮ったアントワーヌ・フクアが当初監督として打診されたが、脚本が気に入…

「君がくれたグッドライフ」

160524 原題:HIN UND WEG ドイツ映画、95分 監督:クリスチャン・ジューベルト ドイツのある地方都市(撮影はヴィスバーデン)に住む仲良しサイクリスト・グループ。毎年、目的地を変えて、サイクリングを楽しんでいる。今回は、ハンネスとキキ夫妻の提案で…

「ヘイル、シーザー!」

160523 監督・脚本:ジョエルとイーサン・コーエン兄弟 予告編を見て、かなり期待して行ったのだが、不発。映画の出来栄えではなく、見る側に問題。こうした作品は、この作品がベースになっている事実が起きた50年代のアメリカ事情に詳しい人でないと、多…

「ボーダーライン」

160518 下のチラシには、「その善悪にボーダー(境界)はあるのか」というキャッチが見えるが、 原題は、単にSICARIO (シカーリオは西語と伊語で殺し屋のこと)。だが、この邦題はうまい! 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(カナダ人、「灼熱の太陽」2010, 「プ…

「山河ノスタルジア」

160517 監督はジャ・ジャンクーだが、プロデューサーと音楽は日本人(市山尚三と半野喜弘) いい作品に出会えて、大満足。時代は、1999, 2014, 2025と、過去、現在、未来の設定、舞台は中国内陸部、上海、そしてメルボルン。離婚した夫婦と一人息子の姿を四…

「リップヴァンウィンクルの花嫁」

160516 原作・脚本・監督:岩井俊二 180分 ひたすら黒木華見たさに近所の映画館に行った。風変わりな作品だ。岩井俊二の作品はこれまで見たことがないが、やや判りにくい展開を得意とする人らしい。ただ3時間と長尺なのに、それをまったく見る者に感じさせ…

「マジカル・ガール」

160512原題もMAGICAL GIRLだが、スペインでは、下の宣伝チラシのように、LA NIÑA DE FUEGO (炎の娘)とも言われるらしい。あのスペインの巨匠、ペドロ・アルモドバルも「今世紀(と言ってもまだ16年だが)のスペインの天啓!」と賛辞を惜しまないほどよくで…

「待つ女たち」(仮題)@イタリア映画祭

160503 原題:L'attesa 上の二人が主人公。方や息子を、もう一人は恋人を待ち続ける、とは言うものの、わずか数日のお話。舞台はシチリア、ラグーサ近くの古い屋敷。まるで音のない世界に、ひっそりと物語は展開する。 恋人ジュゼッペに招かれたと言って、な…